ストーマが必要な状態になった時の注意点
人間は水分と食物を摂って生命エネルギーに変え、生活しています。
飲む、食べるといった行為は非常に大切でバランスの良い食生活を維持していくのが理想的です。
食べる事と同じぐらいに大切なのが排泄です。
口から摂った食物は食道を通り胃に送られ、小腸、大腸を通り肛門から排泄されます。
大腸がんや腸閉塞などの病気により、大腸が機能しなくなってしまうと、腸の蠕動運動が行われず肛門まで便を送る事ができなくなってしまいます。
この行為ができなくなってしまった場合には、ストーマ(人工肛門)を増設して排出しなければなりません。
ストーマ(人工肛門)は大腸に穴を開けて取り付ける事が多いです。
したがって、便意を感じて自分で排泄するのではなく、絶えず便が出てきてしまう状況になります。
専用の袋を取り付けて、そこに溜まった便を処分する事になるのです。
専用袋の事をパウチと言います。
円形のシールが貼られており、ストーマを包み込むように貼り付ける事で、便や臭いの漏れを軽減します。
大腸に穴を開けるわけですが、内圧がかかっている為、そこから水などが入り込んでしまう事はありませんが、必要な消毒などの処置、ケアを行わないと感染症などを引き起こしてしまう可能性はあります。
個々の体の大きさ胃によって、増設するサイズも変わってきますので、当然パウチのサイズも見合ったものを選ぶ必要があります。
「容量が多いものがいい」とサイズを確認せずに購入してしまうと、漏れなどのトラブルが発生してしまいます。